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NPAFC について

北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)は、北太平洋における 溯河性魚類の系群の保存のための条約によって設立された政府間組織です。条約は1992年2月11日に署名され、1993年2月16日に発効しました。締約国は、カナダ、日本、韓国、ロシア及びアメリカ合衆国です。

条約に定義されているように、NPAFCの主な目的は、条約水域における 溯河性魚類の系群の保存を促進することです。 条約水域は、沿岸国の200海里水域(排他的経済水域)を除く、北緯33度以北の太平洋とその周辺海域の公海です。

NPAFCの目的である溯河性魚類は、太平洋サケ及びスチールヘッド・トラウトです。溯河性魚類は、条約水域で回遊するこれらの種の系群です

カラフトマス (Oncorhynchus gorbuscha)
シロザケ (Oncorhynchus keta)
ベニザケ (Oncorhynchus nerka)
ギンザケ (Oncorhynchus kisutch)
マスノスケ (Oncorhynchus tshawytscha)
サクラマス (Oncorhynchus masou)
スチール・ヘッド (Oncorhynchus mykiss)

NPAFC条約水域における溯河性魚類の保存措置は、以下のとおりです。

    • 溯河性魚類の漁獲禁止(科学調査のため承認された漁獲を除く)
    • 可能な限り溯河性魚類の混獲を削減
    • 他の魚種の漁獲を目的とする漁船が溯河性魚類を偶然漁獲した場合、これの保有を禁止

条約水域内のほとんどすべての太平洋サケやスチールヘッド・トラウトは、NPAFC締約国の水域に由来します。各締約国は、自国の溯河性魚類を漁獲・保存することの第一義的な権利及び責任を有しています。締約国は、その資源を維持するために、自国の200海里内における漁獲戦略を管理し、保護活動を実施します。NPAFC条約水域における溯河性魚類の漁獲や混獲で漁獲した魚の保有を禁止することは、太平洋サケとスチールヘッド・トラウトが締約国の母川に回帰することを可能にし、締約国は漁獲管理及び保護という投資の成果を享受できます。

溯河性魚類の保存及び持続を促進するために、NPAFCは 漁業取締や科学調査の分野で定期的な会合と連絡を行います。

漁業取締

保存措置を強化し、条約水域における IUU(違法、無報告、無規制) 漁船を探索・抑止するため、締約国は協力して各自の取締計画に関する情報交換を行い、パトロールのスケジュールを調整した上で、船舶による共同パトロールを実施し、また空と海のパトロールのための人材交流を行います。その国旗を掲げている国民と漁船が条約の規定を遵守することを確保するために、すべての必要な措置が各締約国によって実施されています。各締約国は、他の締約国の漁船に乗り込んで検査し、条約違反の操業が見つかった場合に拘留する権限を有しています。各締約国は、条約の規定違反と講じた取締活動にかかる情報交換に協力しています。

科学調査

条約は、NPAFCによって承認された国や共同での調査プログラムに基づく科学目的のため、条約水域における溯河性魚類の漁獲を認めています。科学目的の溯河性魚類の漁獲は、調査プログラムのニーズ及び条約の規定と一致していなければならず、委員会に報告されなければなりません。科学調査は、溯河性魚類に生態学的に関連した種に関する調査を含む科学計画に基づいて実施されます。締約国は、生物統計学的データ、生物サンプル及び漁獲データを収集、報告、交換するとともに、セミナー、ワークショップ、科学的人材交流や出版物といった科学的なコミュニケーションを構築しています。溯河性魚類が条約水域内に回遊することから、締約国は、漁獲、漁獲の精度強化、その他の技術情報及び隣接する水域に関する資料を提供します。